『万葉集』は、現在にいたるまで日本の詩歌の源流に位置しつづける、わが国最古の歌集である。全二十巻・四千五百余首の中から、歌人の目で、各巻ごとに必読秀歌を厳選し、この歌集の魅力を立体的に探る。『万葉集』を読み解くこと-それは、現代日本人が失いつつある、日本の、日本人の"アイデンティティー追求の旅"でもある。