人生の達人とは。経典の主人公・維摩は、在家の人物でありながらブッダの教えを深く理解し、仏教の神髄を体得している。菩薩や仏弟子たちと維摩が繰り広げる劇的な対論を通して、何事にもとらわれることのない「人生の達人」としての生き方が、現代を生きるわれわれに鮮やかに示されていく。