詩と音楽と哲学の国ドイツが生んだ近代最高の詩人・文学者ゲーテ。「すみれ」「野ばら」など数多くの詩はいまも全世界で愛読されている。一国の大臣を務め行政官、画家、自然科学、などの分野で多彩な才能を発揮した彼の思想と"愛"が共同体時代のヨーロッパで改めて見直されている。なぜゲーテは注目をあつめるのか。1999年、生誕250年を迎えた彼の生き方と思想の多様性を読み解く。