なぜこんなに安っぽい街並みが続くのかと、海外旅行から帰国したときに思ったことはないか。それは日本の都市が、人間にでなく産業や経済にとって都合よくつくられているからだ。来るひとの官能を揺さぶり、実際に居住するひとも住み続けたくなるまちを日本に実現するにはどうしたらよいのか。イタリアに学んだ「修復」という技法をカギとして、都市計画の専門家が大胆に提言する。