生者はとどまらない。とどまるのは死者だけ。「能」の物語は、生きている「ワキ」と、幽霊あるいは精霊である「シテ」の出会いから始まる。旅を続けるワキが迷い込んだ異界で語られるのは、執心か、追慕か、残恨か…芭蕉の旅、漱石、三島に大きな影響を与えた日本文学の原点を、ワキの視点から捉え直す。脇役ではない、「ワキ」から見た能は深くてこんなにも面白い。
ユーザーページを閲覧するにはFacebook認証が必要です。
一度でもログインしたことがあれば、自動的にログインをした後、ユーザページにアクセスできますが、初めての場合はFacebook認証の確認画面が表示され、了解を得たのちにアクセスできます。