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  • 著者荻原規子
  • 出版社徳間書店
  • ISBN9784198605582
  • 発行1996年8月

薄紅天女

東の坂東の地で、阿高と、同い年の叔父藤太は双子のように十七まで育った。だがある夜、蝦夷たちが来て阿高に告げた…あなたは私たちの巫子、明るい火の女神の生まれ変わりだ、と。母の面影に惹かれ蝦夷の国へ向かう阿高を、藤太と仲間たちは必死で追う。そして「私は阿高を捜しに来た」と語り、追跡に加わる都の少将坂上田村麻呂の真意は…?一方西の長岡の都では、物の怪が跳梁し、皇太子安殿皇子が病んでいた。兄を救いたいと思いつめた十五歳の皇女苑上は、少年の姿をとって「都に近づく更なる災厄」に立ち向かおうとするが…?巫女の力を受けつぎ勾玉を輝かせる「闇の末裔」の少年と、「輝の末裔」の皇女の運命の出会いと、神代の「力」の最後の火花とをきらびやかに描き出す、待望の「勾玉」三部作完結編。10代〜。

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