日本語の同系語は、南インドのタミルにあるのではないか。かつて大胆な仮説によって激しい論議をまきおこした著者が、その後、現地の学者らの協力もえて重ねてきた研究に基づいて、まず儀礼の類似から説きおこし、名詞・動詞・形容詞などの単語、さらには文法構造に至るまで、二つの言語の間に密接な対応関係があることを明らかにする。