「三時間待ちの三分診療」から患者のたらい回し、薬漬けまで、医者と医療に対する不信・批判が世にあふれている。病める医療に処方箋はないのか?著者は現代医学の光と影を冷静に見きわめ、がん・心臓病など慢性病主流時代にふさわしい医療観が未確立であることを強調した上で、患者の権利の尊重と病院万能の発想からの脱却を訴える。