ダウニング街の首相官邸に手榴弾が投げ込まれた。犯人はすぐに逮捕されたが、男の真の狙いは、高名な軍事理論家タイラー教授の秘密を法廷で暴くことにあった。教授は欧州核戦略会議の議長を務める人物だ。場合によっては国際問題にも発展しかねない。ひそかに調査を始めたマクシム少佐は、やがて政府を根底から揺るがすような驚くべき真相に突き当たる。冒険小説の雄が挑んだ初のスパイ小説。マクシム少佐シリーズ第一弾。