死刑廃止は人権を守るための闘いである。人権とは「ともに生きる」ための最低の条件である。「ともに生きる」ことのできる社会があって、われわれの生存がある。…長い歴史を有する死刑制度について、世界動向を踏まえた上で、改めてその問題点-憲法に違反していないのか、犯罪の抑止力となるのか、死刑と無期の選択に境界があるのか、など-をさぐり、様々な調査・分析を通して、あるべき方向づけをここに試みる。