古代中国を舞台にした小説で独自の世界を切り拓いた作家が、初めて試みるクラシック案内。メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」や、ベートーヴェンの交響曲第六番「田園」など、人生に元気をあたえる生命力のある曲ばかりを十曲選び、解説。豊富なCDコレクションの中から、同じ曲の聴きくらべをしてコメントし、おすすめ盤を紹介する。小説の構成にも似たパーツを緻密に考察し曲の全体像をつかむ独自の切り口は、よく知っている曲も「こんな曲だったのか」と新たな感動をあたえる。