ミステリの女王アガサ・クリスティーには、もう一つ、考古学者の妻としての顔があった。14歳年下の考古学者マックス・マローワンと結婚していらい、ほぼ毎年のように彼に従って発掘旅行に出かけていたのである。本書は、そうした発掘現場での暮らしぶりについて語ったもので、愛すべき旅行記であると同時に、実り多かった夫妻の結婚生活をも垣間見せてくれる。アガサ・クリスティーの愛情あふれる旅行記。