2020年代、惑星間空間における警察・保安機構として設置された航空宇宙軍は、地球からの自由を求めて勃発した第1次外惑星動乱を、圧倒的な力をもって鎮圧した。そして動乱終結から11年後、射手座方向から太陽系に急速接近して来る物体があった。SG(射手座重力波源)と呼ばれるこの飛来物を観測するため、航空宇宙軍は人類初の外宇宙観測艦ユリシーズを探査に向かわせたが…。ユリシーズ乗員が見たのは、汎銀河連合により滅亡の道を辿る人類の姿だった。航空宇宙軍史最大のクライマックスが始まる。