都と陵はきょうだいとして育った。だが、今のふたりの生活のこの甘美さ。「ママ」は死に、人生の時間は過ぎるのであった…。人生の最もなぞめいた部分に迫る、川上弘美待望の長編小説。〈受賞情報〉読売文学賞小説賞(第66回)