• 著者浜崎洋介
  • 出版社文藝春秋
  • ISBN9784163906485
  • 発行2017年5月

反戦後論

1978年生まれの筆者の周囲にあったのは、茫漠たる郊外ーーニュータウンだった。

その出発点から、戦後思想とはどのように映るのか?

大東亜戦争、象徴天皇、三島由紀夫、小林秀雄、福田恆存、柄谷行人、中上健次、

坂口安吾、あるいはロレンス、ピケティ・・・・。思索を深めるにつれ、あらわれて

きたのは「政治と文学」という問題だった。本書は、必ずしも「戦後批判」を志向

していない、端的に「戦後よ、さよなら」と言うものだと考えてもらいたい、と

筆者は言う。さらに、こう続ける。



いずれにしろ、私は「政治と文学」のけじめを曖昧にしながら、

いつかその両者が一致するだろうことを夢見るような「戦後」的な

言葉については何の興味もないことだけは断っておきたい。

私の描きたかったのは、人間の可能性ではなく、必然性であり、

人間の自由ではなく事実だった。 (あとがきより)



いま文芸、論壇界で注目を集める気鋭の批評家が、

戦後思想に新たな問題を提起する画期的論考!

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