バブル期の放漫経営のツケにあえぐ企業を破綻から救うのが企業再生のシステムである。今やこのための法制度も整備され、また近年、成長戦略として脚光を浴びるM&Aはその強力な武器でもある。弁護士として第一線で取り組んで来た著者が、私的整理と法的整理の両面から豊富な具体例を交えて、企業が再生に向かう仕組みを分かりやすく説いた本書は、産業再生機構を活用したケースなどにも触れ、更には、その功罪が注目されるM&Aの手法も詳しく紹介して、経済の最先端の実情を描く。