ガンをわずらって7年、毎年のように入退院をくりかえして力尽きた亡き夫人のことを回想して惻々たる名作「理解なき妻」「みれん」をはじめ、月刊「文芸春秋」の名物"巻頭随筆"欄で好評を博した珠玉のエッセイ48篇を収録する。