「おねがいわたしをさがして」。郷里・福岡で少女の写真展を開くためにモデルを募集した著者は、一枚の応募用紙に目をとめた。自分の存在を肯定できずに、揺らぐ十代の少女たち。その母親たちとのいびつな愛と憎しみ、そして救い…。写真家ならではの視点から描出した「渋谷」に象徴される現代の母娘、戦慄の縮図。