2017年、本格時代劇アニメ「鬼平 ONIHEI」登場。
本格時代劇というアニメの新ジャンルを拓き、海外(おもに北米・ブラジル・フランス)での評価も高まっている。
原作はもちろん、池波正太郎の「鬼平犯科帳シリーズ」である。
人気絶大のシリーズ全24巻を、さらに大きな文字とふりがなを増やした【決定版】で順次刊行中。
第21巻は「泣き男」「瓶割り小僧」「麻布一本松」「討ち入り市兵衛」「春の淡雪」「男の隠れ家」の全6篇を収録。
この中で、池波自身が好きな作品ベスト5に選んだ「瓶割り小僧」は、児童虐待がテーマになっている。
本年アニメ化された作品でもあるが、原作とともにアニメも必見の傑作。
ほかにも、鬼平が自身のかなしみを吐露する「春の淡雪」など、心に沁みる作品が多い巻である。