江戸の切り絵図屋・清七を主人公に描かれる、書き下ろし時代小説シリーズ第5弾。絵双紙本屋「紀の字屋」が軌道に乗り、町人として充実した日々を過ごしていた清七。勘定組頭の父・長谷半左衛門が勘定奉行・谷田部貞勝の不正を暴くため、秘密裏に旅に出ていたが、2カ月が過ぎても戻らず、その身を案じている。そんなあるとき、父が半月前に飛〓で何者かに襲われ、消息を断ったという報せが入る――。父の無事を確かめられるのは自分しかいない。清七の行動力が冴えわたる、待望の第5弾!