男女共同参画社会基本法が、その前文で高らかにうたうように、男女が平等に生きる社会を作ることが、本当にこれからの日本社会の目指すことであるならば、ポルノグラフィと売買春こそ、その事業を根底から掘り崩すものとして扱われる必要がある。このことは、議論の余地がないはずだ。ところが、実際には、この二つの問題は、男女の平等な社会をつくるという観点からは、ほとんど取り上げられることはない。著者らは、このような状況を変えたいとの思いから、この本を作った。