『シーラという子』の続篇。「あんたは自分があたしの人生をよくしたと思ってるんでしょ?あんたのおかげでよけい悪くなったんだよ。うんとうんと、何百万倍も悪くなったんだよ!」情緒障害児教室の教師をやめてセラピストとなった著者トリイが目の前にしているのは、髪を派手なオレンジ色に染めた14歳のパンク少女だった。八方手をつくして探し、7年ぶりにようやく再会したシーラは、かつてふたりのあいだに築いた信頼関係や教室での楽しかった日々などまったく憶えていないという。彼女が少しでも打ち解けてくれることを願い、夏休みの間だけ精神科クリニックで手伝いをしてくれるように誘った。やがてシーラの口から、まだ7歳にも満たないころから連日のように受けていた性的虐待の事実が明るみに…真の癒しを見出すまでのシーラとトリイの葛藤を描いた感動のノンフィクション。