国語教育において、情緒的なもの(たとえば物語・詩など文学的な教材)と論理的なもの(説明・論証的な教材)とは、いわば車の両輪のようなものである。本書では、論理や批判的思考の重要性を強調し、それらに対する理論的根拠を示し、具体的方策を述べている。改訂に当たって、細かい点の修正のほか、新たに小論を一編、思考指導の実践例を二つ追加。現行教科書から論理に関する教材例をつけ加えた。