藩衰亡を防ぐため、家老から追腹を禁ぜられた又右衛門。跡取りの切腹、身内や家中の非難の中、ただひたすらに生きた家臣の12年の苦悩を描き、生きるとは何かを問う感動の時代小説。他2編収録。〈受賞情報〉直木賞(第127回)