いつもそばにあると信じて疑わないだけに、改めてその大切さをかみしめることもなければ、感謝や愛情を表現することもさぼりがち。それは夫婦や恋人、家族にもよく似ているかもしれない。著者にとってのそんな身の回りにある品々をモチーフに描かれた心あたたまるエッセイ。何か大切なものを失ってしまった悲しい夜にも、きっと元気をくれる一冊。