真実を追求するはずの裁判で時に事実の誤認が生じる。裁判官はデータをどう読み取り、どのように判断して結論を導くのだろうか。実証主義の立場を重んじる社会科学者が、判決にみられる論証の欠陥を徹底的に分析して冤罪の構造を明らかにするとともに、裁判官の論理のあり方について考える。