本書は、民族やエスニシティという側面から、国民国家という枠組みではおよそ律することの困難な「アジアで生きる人びと」の主体のあるがままの内実を照らしだし、そのうえでそうしたアジアの人びとと日本人とのかかわりの過去と現在を問い直したものである。