Arduinoでものづくりをはじめよう!
本書は、ピカピカ光るおもちゃやキーボードで操作できるラジコンなど、なにか面白いモノをつくりたい、つくってみたい人に向けた電子工作の入門書です。
Arduino(アルデュイーノ)と呼ばれるマイコンボードを使って、LEDをチカチカ光らせたり、モーターを回したり、センサーで温度や明るさを測ったり、音を出したりします。それから手元のパソコンと連携させて、測ったデータのやりとりをしてみたり、お手軽なゲームエンジンのUnityを使って3Dモデルを操ったりもします(Uniduino)。最後に、それらを組み合わせた完成作品として、触れると振動するタマゴやバースデイケーキ、ボール転がしゲームをつくります。
昔ながらの電子工作でこれらを実現しようとすると勉強も製作もとても大変ですが、Arduinoを使うことでとてもシンプルにこなすことができます。
本書は、プロのデザイナーである著者がArduinoによる電子工作の基礎から実際の作品をつくるまでを解説し、なにかをつくれる段階を越えて、実際に作品をつくるところまであなたを導きます。電子工作をはじめてみたい方、なにか楽しいモノをつくってみたいけど何からはじめてよいかわからない方にオススメの一冊です。
≪著者によるサポートページ≫
http://makotohirahara.com/jissenarduino/
≪本書のはじめに≫
本書は、Arduino(アルドゥイーノ)を使った電子工作の入門書です。作品制作やプロトタイピングのために、電子工作を学びたい人に向けて書かれています。実際に動作するものをすぐに作れるよう、作業手順や電子回路はできるだけ具体的に説明し、作品づくりのためのノウハウもたっぷり紹介しています。
Chapter 1は、筆者が過去に制作した電子回路を使った作品や、Chapter 9で制作過程をお見せする作例を紹介しています。本書で扱う内容を大まかに把握することができます。
Chapter 2では、早速Arduinoを使った電子回路を組み立てます。手を動かして慣れていきましょう。
Chapter 3は、電子回路や電子部品、プログラミングの基礎知識を説明しています。初めての単語が多く、すぐに覚えることはできないと思います。
Chapter 4以降のサンプルを作るときに分からなくなったら、読み返してください。
Chapter 4~Chapter 8は、電子部品の紹介です。基本的なスイッチの使い方から、Wi-Fiに接続する方法まで、できるだけ幅広く取り扱っています。「何をするか」という形の見
出しを付けているので、目次でやりたいことの項目を探してください。
Chapter 9は、5つの作例の具体的な制作過程を紹介しています。内容の難易度順に並んでいますが、興味のあ