本書では基礎理論についてこれまでの成果をさらに遡り、著者自身の社会教育学研究の出発点であり、教育学のアルファでありオメガであると考えた「人格論」の検討からはじめて、「自己疎外論」、「主体形成論」に及んでいる。著者に対して投げかけられた批判や疑問に答えつつ、対話を求めて反批判をするというかたちをとった。