民族の音はいかにして芸術音楽へと昇華したか。中世から現代までをカバーするチェコ音楽史の決定版!スメタナ、ドヴォジャーク、ヤナーチェクといった大作曲家たちが、民族の血と西洋的な芸術文化のあいだで、いかに「みずからの音」を獲得していったかが、細かく跡づけられる。ヨーロッパ小民族の側から西洋音楽史を逆照射する。