高校二年生の村木ルイは、暗い森をさまよう夢に繰り返し悩まされていた。その悪夢には結末がない。記憶を失うほどの凄まじい恐怖体験が原因のため、ルイの深層心理が最後を見ることを拒んでいるのだ。唯一の手がかりは青白く光る表紙を持つ『樹海』という名の絵本…。やがてルイは、超能力者の恋人・神保透とその姉・真美の協力により、真相を探し求め、実在の森青木ヶ原の樹海へと向かう。そこで待つ運命も知らず!夜光るカバーが、あなたを幻想世界に誘う。