歌は革新の波に晒され続けてきた。本書はそのルーツを無名の男女たちが恋愛成就のために互いに歌を掛け合う〈歌垣〉での恋歌の競作に見る。俵万智の歌ほか、原宿のストリートで踊る彼女たちこそ歌掛けそのものである。