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  • 著者加藤源 高見公雄 篠原修
  • 出版社鹿島出版会
  • ISBN9784306073272
  • 発行2016年11月

北のセントラル・ステーション / アーバンデザインの四半世紀

奇跡の駅づくりの全軌跡。ランドスケープと土木、建築を一体にデザインした「公園のなかの都市」と「川のある駅」の誕生までを図説。
「良い空間ができたでしょ。きれいでしょ、美しいでしょ」という世界ではないと思う。
「本当のアーバンデザインとは何か」をこれからの若い人たちが知るうえで
その課題になりそうなことをちゃんと伝えておかなければならない。加藤源(本書より)
日本都市計画学会計画設計賞
都市景観大賞(都市空間部門 国土交通大臣賞)
土木学会デザイン賞最優秀賞 ほか多数受賞
北彩都あさひかわは加藤源が追求してきたアーバンデザインの集大成である。……加藤が考えるアーバンデザインとは、建築や街路、広場によって「空間構成」をデザインし、それを景観として実現化するという方法論である。より具体的に言えば、第一次のアーバンデザインブームが考えていたように全てを一人でデザインするのではなく、自分が指揮をとって複数のデザイナーが関与する体制を作る。それが加藤の考えたやり方だった。……旭川駅では……ランドスケープのビル・ジョンソンと組んで、マスタープランを作成していたものの、鉄道を引っぱりこんでデザインを展開しなければアーバンデザインの夢を実現出来ないことは明らかだった。思案の末、加藤は対鉄道の交渉役に篠原修を起用する。更には駅舎のデザイン担当者として内藤廣を指名する。ここに加藤が考えていたアーバンデザインのチームが編成されたのだった。……北海道、旭川市、JR北海道が事業主体である、まさに公共事業を一民間人である加藤がリードしたという意味で画期的なアーバンデザインとなったのであった。ただし旭川のようなプロジェクト全体のコントロールを保証するような制度的な改革は未だなされていない。(本書 篠原 修「『北彩都あさひかわ』の物語」より)

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