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  • 著者末次忠司
  • 出版社鹿島出版会
  • ISBN9784306094451
  • 発行2016年10月

事例からみた水害リスクの減災力

減災に有効な対応策、危機回避のためのノウハウを紹介している。河川災害の前兆現象や河道の弱点箇所に関する着眼点についても記述。
「これまでに発生した水害を回顧すると、洪水に伴う破堤により大きな被害となった事例があったし、水害に対して脆弱な構造・体制が被害を助長した事例もあった。しかし、有効な対応策を講じたことにより、被害を最小限に留めた事例も見受けられた。そこで、過去の水害事例をもう一度見直し、対応策について精査した。すなわち、よく研究で行われる計算による解析や予測ではなく、これまでの実態論に基づいた教訓としての対応策(リスク対応力)について整理・分析したのである。この対応策は危機回避のためのノウハウでもある。減災に有効な対応策はもちろんのこと、うまくいかなかった対応策についても分析して、今後の教訓としている。一方、災害対応の視点としては、対応策の検討を通じて得られた減災に効果的なリスク対応力を提案したり、シチュエーションごとの対応策(住民、行政機関)を提示することを目的としている。あわせて、災害対応に関連する災害の前兆現象や河道の弱点箇所に関する着眼点についても示した。」(本書「はじめに」より)

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