二百両の米切手を盗んだ女掏摸を追っていた、米問屋「吉田屋」の一番番頭の政吉が、何者かによって刺し殺された。その場に居合わせた北町奉行遠山左衛門尉景元の娘である乙女は、大身旗本の三男で奥山念流の使い手、袴田右近とともに事件の真相を暴くため探索を始めるが、その矢先、政吉の女房おしままでもが斬殺されてしまう…。柔肌に浮かび上がった桜吹雪が、許せぬ悪を冥府に葬る!好評書き下ろしシリーズ第二弾。