至高窮極の指揮者、フルトヴェングラー。楽符というテキストの限界をそのままにせず、作品の構造分析と楽興の導くところ、ダイナミックに速度・リズムを動かして生きた音楽を実現したフルトヴェングラーが追求した、音楽の神髄を克明に綴る。ドイツ古典派・ロマン派に本領を発揮した、その理念の全貌。