猟官運動に明け暮れる都での生活に見切りをつけ、東国に帰った将門は、父の残してくれた土地を奪おうと謀る親族たちを相手に激烈な戦いへと突入してゆく。無垢な心を傷つける遇発事件の連続から次第に地域の独立と"常世の国"の実現をめざした戦いへと突き進む風雲児将門の悲劇の生涯。