美しい湖水に囲まれた東国の地に、理想の王国を築こうと努力しつつ、さまざまな苦難に立ち向かった一人の武骨な武人の生き方を通して、中央と地方の対立、民衆愛、地域愛、信ずることの哀しみ、都への妥協と反逆への道すじを描き切った童門冬二の新境地を開く傑作小説。