ポスト・モダン、論、神秘主義や生命論など現代思想をめぐる様々な諸問題の核心とその地平が,本書の4つのを通して浮かびあがってくる。ここには、いまや「自前の思想家」としての道を歩み始めた丸山圭三郎氏と4人の思想家による、安易な妥協の道を許さず、また結論を導き出そうとすることもあえて求めない、同士の衝突によるスパークがみられる。異なるもの同士のぶつかりあいであるならではの魅力をいっぱいに詰めた現代思想への手引書である。