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  • 著者吉川英治
  • 出版社講談社
  • ISBN9784061965621
  • 発行1989年10月

新・平家物語 16

平家が西海の藻屑と消えてわずか半年後、武勲第一の義経は、それまで指揮下にあった頼朝の兵に追われる身となった。吉野から多武ノ峰、伊勢、伊賀-息をひそめて主従7人、平家の残党の如く生きる。静を見捨ててまでの潜行につぐ潜行。義経はひたすら東北の空を仰ぐ。そこには、頼朝の最も恐れる藤原三代の王国が-。人間の愚、人間の幸福をきわめつづけた吉川文学の総決算、ここに完結。

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