辣腕秘書官・飯島勲、謎に包まれた実姉・小泉信子、そして"政権生みの母"田中真紀子。女系一家の繭のなかで育まれた孤独な貴公子を総理に仕立て上げたのは、濃密な血脈を背負う三人のキーパーソンたちの思惑だった。権力中枢に渦巻く異形の人間模様を描き出し、小泉政治の最深部に迫る渾身の力作。