アジア各地の民族の社会・文化・宗教を調査し、その多様性の底にひそむものを探究してきた著者は、『正法眼蔵』を常に傍らに置き、道元に対面してきた。北ラオス、パ・タン村のベッドに夜ごと横たわるとき、闇の中で自分と大地が一体となり、それを受けとめてくれる掌の存在を感じる…。著者独特の言葉で語る道元の真の姿。