終戦直後の不思議に明るい猥雑さにまぎれて、空しく、漂うように死んでいった男たち。-失意と希望の交錯する荒々しい季節を描き、失われた戦後空間を問い直す、静かな意志を秘めた名作。昭和60年度吉川英治文化賞受賞作。