本書は、生活指導を考えるうえで必要となる心理学的な基礎知識をわかりやすく概説しようとしたものです。本書を構成するうえで、心理学のそれぞれの分野の系統性をくずさないように努めました。それは、心理学の考え方のポイントを伝えたかったからです。また、心理学というと、読心術や占いを連想したり、あるいは「こむずかしい」と思うひともいるかもしれません。しかし、心理学は科学であり、身近な出来事を深く見つめるものであり、生活や実践に示唆を与えるものです。このことを本書でわかりやすくお伝えしたいと思います。