気鋭の仏文学者3人が、〈探求〉としての読書、〈探偵〉としての読者という視点に立ち、ミステリーという迷宮に踏み入った〈読みの学〉の試み。夢野『ドグラ・マグラ』、小栗『黒死館殺人事件』、中井『虚無への供物』、クリスティ『アクロイド殺害事件』、ジャプリゾ『シンデレラの罠』等を題材に、精緻な分析を展開する探偵小説論の白眉。