鉄道と同じく近代に輸入され、発展を遂げてきた近代競馬。じつは、鉄道と密接なつながりがある。当書は、競馬場へ行くために乗り降りする駅を”競馬場駅“と称し、そのつながりの深さと面白さを、「競馬場駅」をキーワードに繙いてゆく。なぜ、あそこに駅があるのか? あの駅は競馬場駅が起源だった、鉄道ファンも知らない競馬場駅行き専用列車が走っていたなど。 従来の鉄道研究では埋もれていた競馬×鉄道の歴史と歩みを、豊富な資料を交えながら、アナウンサーらしい軽妙な文書で紹介する。