恋人が自分以外の誰かのものになるのが嫌なので、死んでくれたらいいと思ったことがある-。二十六歳の五百沢今日子は、一日中恋愛のことばかり考えている恋愛小説家。小説よりも切実で残酷な現実に、悩み、うろたえ、涙している…。最も若い世代の小説家として注目を浴びる著者が、今、この時代に誰かを愛することの意味を問う長編小説。