「ちょっと太りすぎねえ」中学校の体重測定で保健の先生にいわれたひと言で彼女の人生を少しだけ狂わせる-。急速な女性の社会進出、痩身信仰、恋愛観の変化など、現代を生きる女性の立場と摂食障害は深い関わりがあるといわれる。15歳から15年間にわたってこの「心の病」と闘い、さまざまな治療法にトライした著者にとって、「治癒」とは結局自己発見の道をたどることに他ならなかった。