いつから政治はこんなに縁遠くなったのか。選挙の投票率は低下し、「どうせ民意は反映されない」と冷ややかに傍観する人も少なくない。しかし、そもそもよって立つはずの民主主義について、私たちはこれまで真剣に議論してきただろうか? 気鋭の社会学者が、学校教育、憲法、ジャーナリズム、政党のネット戦略といったトピックを横断しながら、「わかりにくさ」が醸成された背景に迫り、新時代を生き抜くリテラシーを提示する。