麻婆豆腐、坦々麺、ザーサイ。今ではどこの中華店にもある料理を日本に広め、中華の神様と呼ばれた父・陳建民。その究極の味を追いかけ、壁にぶち当たり、挫折しかけたときに二代目の息子を救った妻の一言とは…。「父と同じ味を追求するのではなく、自らの味を作り、おいしいと言ってもらえればいい」。そう気づいたときに陳建一は、偉大なる父を持った2代目という重圧から解放された。彼が父の仕事ぶりから学んだこと、そして自らが次世代の息子や弟子たちに伝え残したいこと、とは。